しごと日記Q&A編

   ASAでは朝日新聞以外にもいろいろな新聞を配達しているようですが、何か苦労していることはありますか?
(2019年5月号掲載)

  「今年のゴールデンウィークはずいぶん長くて持て余しちゃっているよ」という方も多いと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。

  今日5月5日は端午の節句です。5月の青い空に、こいのぼりが悠々と泳ぐ様は壮観ですが、こいのぼり事情に詳しいスタッフによると、東京から高速道路を北上しながら『すごく立派なこいのぼり』が目立つようになるのは、東北道では宇都宮を過ぎて矢板ICより北、また常磐道では土浦の北辺りからだということです。ただ、こんな過ごしやすい天気がいつまでも続くわけではありません。来月6月に入ると今年も梅雨入りのニュースが耳に入ってくるようになるでしょう。

  新聞配達は外仕事だからというだけでなく、お届けしている商品が『紙』なのですから雨は天敵とも言えます。ただし、最近はどのASAでも新聞をビニールでラッピングする機械の導入も進み、そのスピードもここ数年で大幅にアップしました。雨の日の配達準備時間帯には、この『ラッピングマシン』が大活躍しています。

  ビニールにくるまれた新聞を配達すれば、確かに雨濡れの心配は減りますが、その反面、新聞の銘柄が分かりづらくなって『誤配』が増えてしまうデメリットもあります。雨の日に『雨濡れ』ではなく、間違えた新聞を配達してしまう『誤配』が増えるというのは、ラッピング充実世代、略して『ラピ充』とも呼べる最近の新人君たちによくみられる傾向で、指導にあたる先輩スタッフたちも口を酸っぱくして注意する点です。

  当ASAでは、朝日新聞以外にも数多く (毎日数十種類!)の新聞を取り扱っています。
  朝刊配達時、街灯やバイクのライトを頼りに、厚さや多用されるカラーインクの色から新聞を識別するのは、新人君も初めに先輩たちから教えられます。他にも、題字が縦書きか横書きか、カラー写真の使い方など、何となく新聞社ごとの特徴が出ていて、慣れてくれば、一面のわずかな情報から手に取った新聞の銘柄を判別することも可能です。利き酒ならぬ利き新聞といったところでしょうか。

  ともあれ、天気のいい日が続くこの時期に新聞ごとの特徴を覚えて、来るべき梅雨に備える。新人君たちの、修行の日々は続きます。

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