小さな散歩道

多摩平第8公園 (日野市多摩平3−9-1)


多摩平第8公園の看板と入口

バランスのとりにくいタイヤのブランコは人気

たまむすびテラスの一つ、
菜園付き住宅「AURA243多摩平の森」

 豊田駅北口のロータリーから伸びる大通りを進み、「日野二中入口」の交差点を左折。旧多摩平団地を改修した「たまむすびテラス」の角を右に曲がると、住宅街の中にある多摩平第8公園に着いた。駅から徒歩10分ちょっとだ。


空が大きく開けている広場

 公園の西側は広々とした運動広場になっていて、この日は子どもたちがサッカーを楽しんでいた。空が広く感じられる広場には、カラフルな鉄棒やブランコ、滑り台などの遊具も設置されている。こちらではお母さんに見守られながら、遊具で楽しそうに遊ぶ小さな子の姿があった。

 広場の周囲には、所々にベンチも設置されている。ちょうど木陰になる場所にベンチが置かれているので、日差しを避けながら一息つくことができる。この日は散策や仕事の合間にベンチで一休みする人たちの姿が見かけられた。

 公園の東側は、高い木々が立ち並ぶ一角となっている。ここは小鳥たちの住処にもなっているようで、所々から鳥のさえずりが聞こえてくる。木々の合間には、タイヤのブランコや砂場があり、バリアフリートイレも設置されていた。タイヤのブランコは結構人気の遊具のようで、学校帰りの子どもたちがブランコに揺られながら、お喋りを楽しんでいた。

 日が傾き、いくらか過ごしやすい時間になってくると、ワンちゃんの散歩に訪れる人たちの姿があった。住宅街にある中規模の公園だが、この公園は地域のお祭りの会場にもなっているようで、近隣の人たちによく親しまれている公園のようだ。また、園内の一角ではアジサイの花がきれいに咲いていた。

 公園に隣接している「たまむすびテラス」では、緑の中に散策路が伸びていた。散策路脇にはベンチやデッキも設置されていて、快適に木陰での散策を楽しむことができる。敷地内にある菜園には木造の作業小屋も建てられていて、なかなかいい雰囲気の一帯となっている。この「たまむすびテラス」は、団地再生の成功例として挙げられることも多いようだ。

 帰り際、団地内の食堂では、住民たちが談笑を楽しみながら夕食の一時を過ごしていた。

(2025年7月掲載)  地図


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