しごと日記Q&A

  日差しが少しずつ暖かくなってきましたが、配達員さんが春を感じるのはどんな時でしょうか?
(2026年3月号掲載)

  「梅は咲いたか 桜はまだかいな」
  三味線の演奏を伴って歌われる小唄・端唄の歌いだしです。梅の花が咲いて、桜の開花を待つ内容のこの歌詞は、ちょうど今頃の時季を歌ったものでしょうか。春は梅、桃、桜と様々な花が順々に開花し、街並みに彩りを添えます。

 日頃から街なかをバイクで駆け回っているASAのスタッフたちに聞いてみると、いつもは花には興味のなさそうな顔をしていても、「〇〇公園の梅の花」とか「△△さん宅の桃の花」なんてお薦めスポットをよく知っていたりします。

 一方、深夜から未明にかけての朝刊配達時には、日の出の時刻がずいぶん早まってきました。「今まで真っ暗だったはずの時間がだんだん明るくなってくると、慌ててしまって配達ミスしちゃいます」なんて新人君の言い訳にも悪用されています。

 春です。大学や専門学校に通っていた新聞奨学生の旅立ちの時も近づいてきました。地元に帰って就職する者、東京に残る者、初めての土地に移る者と様々です。「就職先は決まったか?」「卒業はできそうか?」「引っ越し先は決まったか?」店長は最後まであれこれ心配ばかりしています。

 「(口偏に卒)啄(そったく)同時」という言葉があります。「(口偏に卒)」の字は卵の中の雛鳥が外に出ようと内側から殻をつつくこと、「啄」は親鳥が孵化を促すために卵の殻を外側から嘴でたたくことを表します。「(口偏に卒)」と「啄」のタイミングが合って初めて殻を破ってひなが生まれるという意味の言葉です。

 社会に出ていこうとする彼らを、我々も時機を違えずに社会に迎え入れ見守っていきたいものです。

 ※文字エンコードの関係で表示できない漢字があり、部首説明で記載しています。

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