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横浜線の八王子みなみ野駅で下車。改札を出て右に進み、坂を上ると大通りに出る。この通りを横浜方面に15分ほど直進し「宇津貫公園入口」の信号を右折すれば公園だ。
宇津貫公園は八王子ニュータウン内に作られた公園で、旧町の名前が宇津貫町だったところから同公園の名前が付けられた。豊かな雑木林や草原が魅力だ。周辺が住宅地になる前はのどかな里山であり、その地形を生かして整備された丘陵公園だ。また桜の名所としても知られている。
入口から階段を上ると草地広場に出る。芝生が広がる開放感に溢れる広場だ。芝生の斜面で楽しむ子ども連れの姿もみられた。傍らにはトイレや自動販売機も備えられている。
さらに道を上ると、丘の斜面の一部を広場にした展望広場に出る。芝生一面に広がる落ち葉を踏みしめるのは、なんとも心地がいい。ここからはニュータウンから遠方の丘陵までが一望できる。ベンチも備えられているので、休憩にはちょうどいい場所だ。
最上部まで行けば西方の視界も開けてくる。ちょうど夕陽に重なる富士が望めるということで、近隣の人たちには夕刻時が人気のようだ。
裏側に降りると子ども広場になっており、滑り台や遊具が設置されている。この辺りから見上げる雑木林は壮観なもので、生い茂った色とりどりの木々の迫力はなかなかのもの。公園の東側には法華寺があり、立ち寄るとほっとする空気が境内にはあった。
駅からの距離もさほどなく、気軽に自然と触れあえる公園だが、すぐ隣では宅地造成の工事が行われていた。いつになっても、この公園には里山の記憶を留めていてほしいものだ。
(2012年1月掲載) 地図
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